SSブログ

小京都・山口市の旅 [山口]

翌朝、朝食を食べて山口サビエル記念聖堂に行く。

DSC01085.JPG


ミサがあるから内部は見られないと云われていたが8時30分過ぎに着くと参拝者はほとんどいなくて聖堂を覗くと係りの人が『まだ早いから中へ入って見てもいいですよ』と聖堂内部に入れてもらえた。

DSC01092.JPG


ステンドグラスがすごく綺麗で厳かな感じが漂う近代的な聖堂である。
平成3年に、サビエルが山口を訪れて400年を記念して建造されたロマネスク風の聖堂を残念ながら消失した為、平成10年4月に再建されたので近代的な真っ白な聖堂になっている。

次は昨夜訪れた瑠璃光寺・五重塔へ行く。

DSC01096.JPG


夜の五重塔と違い周りの木々が紅葉しておりその中にどっしりとした五重塔が聳える姿はとても美しい風景だ。
本堂にもお参りをし、毛利家の歴代当主の墓所にもお参りした。

DSC01122.JPG


そこに『鶯張りの石畳』があった。
はて?? 鶯張りと言うと踏めばキュツキュツと鳴るイメージしかないので、どうして石畳が鳴るのか???
実は石畳が鳴るのではなく石畳を強く踏んだ足音が正面の墓所の石の階段などに共鳴して鳴るのである。
手を叩いた音にも反応していた。鳴き龍の様なものだと思う。


瑠璃光寺境内をゆっくりと散策をした後、常栄寺の雪舟庭園に行った。

DSC01128.JPG


回遊式庭園になっていて手前は平面に芝が植わっておりそこに大きな石が配置されその周りにはつつじやさつきが植えられて中国の山林雲煙を表現しているそうだ。

DSC01131.JPG


その向こうは心字池があり、あまりの浅い池に鯉が背ビレを覗かせて泳いでいた。
庭に出て回遊路をぐるりとまわって散策をして池向こうから雪舟庭園と本堂を眺めた。

 


11時過ぎに貴婦人の呼び名のあるSL山口号が停車する駅があるのでSLを見る為に常栄寺を出発した。

DSC01140.JPG


無人駅の仁保駅に到着するともうすでにカメラを構えたマニアの人たちがセッティングをしている。


上り電車と仁保駅ですれ違う為に普通電車は早めに仁保駅に入ってきて停車してSL山口号を待っている。

DSC01145.JPG


11時12分、煙を吐きながらSL山口号が仁保駅に入ってきた。

DSC01151.JPG


SLが停車すると車内から乗客がぞろぞろと降りてきてSLをバックに記念写真を撮り始めた。
乗務員は昔風の制服を着ており見物客がいっぱい見ているのでいかにも誇らしげだ。
乗務員の一人が運転席のすぐ後ろに積んでいる石炭をスコップで炉に投入している。

DSC01161.JPG


仁保駅を出ると線路が急な登りになっている為エネルギーを補給するそうだ。

DSC01162.JPG


SLの煙突からは真っ黒な煙がどんどん吐き出され、しばらくすると白い煙に変わってくる。

DSC01175.JPG


汽笛一声の後、仁保駅を発車してすぐトンネルがあり煙と共に吸い込まれていく。

DSC01179.JPG


最後尾の客車は後部がオープンデッキになっていて乗客が出ているが煙と共にトンネルに吸い込まれていった。

DSC01187.JPG


お昼後お土産を買いに御堀堂の外郎(ういろう)が有名だとかで駅通りの本店へ行く。生外郎は1度しか蒸さないのでやわらかく美味しいが日持ちがしない。
2度蒸しのものは賞味期限が長いのでお土産には良いのだが自分で食べるので生を買った。


買い物を済ませ高速道路に乗る為に防府市へ向かう。

DSC01196.JPG


途中鳴滝にある鳴滝地ビール工場へ寄ってソーセージや地ビールをお土産に買い防府東インターから午後1時15分に高速道路に入った。


途中休憩を入れながら一路高松に向かい午後5時50分、自宅に無事到着した。
約800kmオーバーの旅だった。

 


nice!(9)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

雪舟・山水長巻(国宝)への旅 『防府市』 [山口]

11月8日朝8時過ぎに車で自宅を出発し坂出北インターから高速道路に入り瀬戸大橋を渡って一路防府市へ向かう。

途中福山パーキングエリアと宮島パーキングエリアで休憩をとって防府東インターから防府市内に下りる。

防府市内での昼食後、まずは毛利博物館へ向かった。

毛利博物館の駐車場から表門をくぐり紅葉の敷地内をしばらく歩くと博物館前へ出る。

DSC01022.JPG

博物館と毛利氏庭園の共通券1,200円で先に博物館へ入る。

DSC01036.JPG

毎年11月1日から30日までの1ヶ月間だけ国宝の雪舟・四季山水図を公開している。

一般的には『山水長巻』と呼ばれている『四季山水図』は、春から始まり冬で終わる四季の山水の変化を長さ16mにも及ぶ長巻(竹紙を使用している)の上に、雄大な構図で雪舟が山水図を描いている。

それに並べて雲谷等顔筆の四季山水図・模写(これも国宝)を展示しており比較しながら見ることが出来る。

DSC01033.JPG

DSC01045.JPG

博物館の次に毛利氏庭園の約300本のモミジの真紅への色づきを眺めながら散策した。

DSC01046.JPG

その後、周防国分寺へ行く。

 DSC01049.JPG

周防国分寺は奈良時代の天平十三年(741年)に聖武天皇の勅願によって全国に建立された官寺のひとつで仁王門をくぐると正面に荘重な大金堂がある。

清少納言は974年に父の仕事で周防に付いて来たのでこの国分寺前の道を通ったかも知れませんね、と地元ガイドさんが解説していた。

DSC01051.JPG

拝観料を払って金堂の中に入ると多数の国宝的仏像が安置されていた。

創建当時の本尊は丈六の釈迦如来だったらしいが奈良時代の終わり頃から平安初期には薬師如来(重文)に変わっていたらしい。

その他日光月光菩薩や四天王立像、阿弥陀如来坐像など数多くの仏像があり他の歴史的文化財と共に宗教上、学術上の宝庫であり旧態を現存しているのは全国の国分寺中極めて珍しいという。

国分寺を出て次に向かったのが防府天満宮だ。

DSC01056.JPG

この天満宮は菅原道真公が亡くなったすぐ翌年、延喜2年(904年)に出来た日本で最も古い天満宮で京都の北野天満宮、福岡の大宰府天満宮と並んで、「三天神」と言われているそうだ。

DSC01057.JPG

一ノ鳥居そばの駐車場に車を入れて石畳を進むと防府天満宮の扁額が架かった鳥居があり、それをくぐると長い石段があり登りきると境内に出る。

DSC01065.JPG

丁度七五三のお参りの時期でもあり雅楽の調べが流れて着物姿の子供たちの姿もありいい雰囲気だった。

雨も降り出したので早々に引き揚げて山口市へと向かう。

 

5時前、宿に到着。

チェックインを済ませ1階の和食処で夕食を頂く。

あいにく夕方から降り始めた雨は本降りになっており、食後に湯田温泉街を温泉めぐり散策の予定であったがそれを中止して瑠璃光寺・五重塔の夜間ライトアップを見に行くことにした。

雨に煙るライトアップされた五重塔はなかなか風情がありいい雰囲気だ。

DSC01080.JPG

早々と宿に帰り天然温泉へ入る。

天然温泉だけのことはあり露天風呂に入ると肌がつるつるとして温泉気分を満喫できた。

翌朝は山口市内を巡る旅です。


To Be Continued…


nice!(8)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。