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京都・『生の六道』 [京都]

今年の『京の夏の旅』は嵯峨野の『清凉寺』が文化財特別公開のひとつになっていたので訪ねて来た。

源氏物語千年紀にも絡んでおりなかなか興味深いお寺である。
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清凉寺・仁王門

仁王門を入ると右手に一切経蔵がある。
内部には極彩色の転輪経蔵があり明版一切経が収められておりこれを回すことで一切経を読んだのと同じ功徳があるとされている。

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経堂・転輪経蔵

法輪の回転1回100円なので中へ入って回してきた。


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一人で回したが 思ったより回転がスムーズで楽だった。

経蔵の北側の境内には阿弥陀堂がある。
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嵯峨天皇の第12皇子、河原左大臣 源 融(みなもとのとおる)が嵯峨野の別荘として棲霞観(寺)を建てて、融公没後に遺族が御堂を建立した。これが阿弥陀堂の始まりである。

この源融公が光源氏のモデルと云われている。

今回特別公開の棲霞寺(現阿弥陀堂)本尊 『阿弥陀三尊像』(国宝)は源融がこの地で亡くなる直前に、自分の顔に似せて造らせたという「光源氏写し顔」の伝説を持っているという。

確かに、中尊の阿弥陀仏はとても美しいお顔をされていると思う。

本堂は『嵯峨 釈迦堂』の名前で呼び親しまれており、本尊は釈迦如来(国宝)で釈迦37歳の生き姿を刻んだものと云われている。
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本堂


体内には千年前の絹で作られた五臓六腑の模型が収められていたそうだ。
霊宝館で特別公開されていたので見たが、カラフルな絹製で墨で梵字が書かれていた。

本堂の西隣の境内に薬師寺があり、その東隣のお堂の前に『生(しょう)の六道 小野篁公遺跡』と書かれた石柱が建っています。
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『生の六道』の石柱

小野篁(おのたかむら)が冥土への入り口にしたといわれる井戸は六道珍皇寺の寺の裏庭にありこの井戸から毎晩閻魔の庁へ出かけ、裁判を手伝っていたといわれている。

冥土から帰って来る井戸は、この薬師寺境内の井戸(生の六道)から、この世に戻って来たと云われています。
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薬師寺

都の人々は、珍皇寺の井戸を『死の六道』、福生寺の井戸を『生の六道』と呼んでいた様です。

 

五台山 清凉寺(嵯峨 釈迦堂)


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テルミンヴォックスの音色 [滋賀]

先日滋賀県の佐川急便が運営する佐川美術館に行ってきました。

「佐川急便株式会社創業40周年記念事業」の一環として、琵琶湖の湖畔の守山市に建てられており守山球場をはじめ佐川急便総合体育館やレークさがわなどの施設とともにすばらしい環境の中にあります。

平山郁夫画伯や彫刻家の佐藤忠良氏の作品を中心に展示していた。
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佐川美術館の建物

受付で1,000円の入場料を払ってゲートを進むと美術館自体が水に浮いたようなデザインになっている。
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アートステージではコンサートの準備中で足つきの沢山のグラスにペットボトルから水を入れてチューニングをしていた。
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グラスハープとmamieMUの縦笛

美術館の展示物を一通り見終えてアートステージへ行く。

アーチストは『mamieMU』(マミームー)。

資料によると2001年よりテルミン、テルミンみたいな声によるライブパフォーマンスを展開。
近年ではグラスハープと声にエレクトリックなエフェクトをかけた音源を使ってポエトリーリーディング、チャンティングの要素を取り入れた儀式型ライブを中心に活動中。
高次元から低次元まで独特のタッチで発信、多彩なミュージシャンと活動、愉快でユニークな存在として飛び回る。
他、田中真由美の名前でdumb typeのメンバーとして国内外公演多数。

実際グラスを使ったグラスハープや縦笛を使ったりテルミンを使った演奏を聞かせてくれた。
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白いテルミン本体から縦に1本、横に1本アンテナが出ている

彼女の声はまさにテルミンのような響きを持った歌声で独特の雰囲気を醸し出していた。
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左右の手をアンテナに近づけることで音程と音量を決める

ちなみにテルミンとは1919年にロシアの発明家レフ・セルゲーエヴィチ・テルミンが発明した世界初の電子楽器で英語やロシア語では「テルミンの声」という意味のテルミンヴォクスとも呼ばれている。
テルミンの最大の特徴は、テルミン本体に手を接触させることなく、空間中の手の位置によって音程と音量を調節することである。
テルミンの本体からは、通常2本のアンテナがのびており、それぞれのアンテナに近付けた一方の手が音程を、もう一方の手が音量を決める。
「暖かく、優しい」、「癒しになる」という人もいる一方で、そのゆらめく音色から不安や恐怖感が生まれ、恐怖映画やSF映画の効果音としても使われてきた。【ウィキペディア(wikipedia)より】

TVなどでは見たことはあったが実際に生で見るのは初めてだった。

手をかざすだけなのにメロディラインも正確に演奏できており独特の音色にしばらく聞き入っていた。

佐川美術館


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源氏物語千年紀in湖都大津 [滋賀]

滋賀県大津市にある石山寺は真言宗東寺派の寺院で西国三十三ヶ所観音霊場第十三番札所となっており琵琶湖から流れ出る瀬田川の右岸にある。

平安時代に紫式部は石山寺の観音堂に参篭して八月の十五夜の名月の晩に、『源氏物語』の「須磨」「明石」の巻の発想を得たとされており、源氏物語千年紀in湖都大津のメイン会場となっていた。
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源氏夢回廊のポスターパネル

入り口の東大門は国の重要文化財で左右に安置される仁王像は、鎌倉期の仏師・運慶と息子の湛慶の作と伝えられているが定かではない様だ。
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石山寺山門の東大門

東大門を入り桜ともみじの並木が生い茂る参道を進むと千年紀のイメージキャラクター『おおつ光ルくん』が迎えてくれる。
着ぐるみの『おおつ光ルくん』もいて参拝客と記念写真を撮っていた。
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おおつ光ルくんと紫式部のポスター

巡拝供養券を買いゲートをくぐるとすぐ右手に長い石段がある。
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石段を登ると天然記念物・硅灰岩前へ

それを上りきると石山寺の名前の由来になった天然記念物の硅灰岩が正面に現れ多宝塔を見上げる撮影ポイントになっている。
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多宝塔と硅灰岩

左手に階段がありそれを上ると国宝の本堂に入れる。
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石山寺本堂

本堂には正堂と礼堂の間に合いの間がありその東端が『源氏の間』と呼ばれ紫式部が源氏物語を書いた部屋と云われており紫式部が執筆中の像が展示されている。
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源氏の間【執筆中の紫式部の像】

広大な境内には多くの堂宇が立ち並んでおり隅から隅までお参りするのは大変だ。
山の上のほうに源氏苑があり紫式部の銅像があった。
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紫式部のブロンズ像

本堂の裏手に回遊式の庭園『無憂園』がありちょうど花ショウブが見ごろでした。
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回遊式庭園・無憂園を休憩所から

 

今回は源氏物語を巡る旅を行ったが、やはり『源氏物語』全五十四帖を読みきった後で行くべきだったと反省している。

現在瀬戸内寂聴訳の『源氏物語』巻2を読書中・・・。

石山寺


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源氏物語千年紀・宇治十帖パートⅡ [京都]

朱色の欄干が綺麗な朝霧橋の上から上流を眺める景色は日本の原風景を思わせるような景色だと云われているようだが、四国にはありふれた景色?で特に感慨なし・・・。
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朝霧橋の上から上流(南東)方向を望む

朝霧橋を渡り切ると正面に宇治神社の鳥居が見える。
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朝霧橋の東詰、正面が宇治神社の鳥居

まずは橋の袂の宇治十帖モニュメントを見る。
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宇治十帖モニュメント

像は宇治十帖のヒロイン『浮舟』と『匂宮』が小舟で宇治川に漕ぎ出す有名な場面を表現しているそうだ。

宇治神社の鳥居をくぐり石段を上って境内を左へ進むとさわらびの道へ出るので北へ進む。

しばらく進むと早蕨の古跡の石碑がある。
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早蕨の古跡跡

源氏物語四十八帖は『早蕨』のタイトルが付いている。

その北に世界文化遺産の宇治上神社がある。
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世界文化遺産・宇治上神社の鳥居

本殿は平安後期に建てられた現存する日本最古の神社建築だとか。
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宇治上神社・国宝の本殿覆屋とその内部には平安後期の内殿三社が。

内部に三棟の神社を並列に並べた特殊な形式で、内部の神社を覆い屋で覆っているため平安後期の建築とは思えないほど綺麗に保存されている。

宇治上神社のすぐ北に『総角』の古跡がある。中君の父、八の宮の山荘が宇治川の対岸にあると四十七帖『総角』に書かれているのでたぶんこのあたりに山荘が建っていたのであろう。

『総角』の近くの源氏物語ミュージアムがある。
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牛車

内部は光源氏の住まいの六条院の模型や牛車、装束などを展示している春の部屋と映画『浮舟』を上映している映像展示室、そして薫の君が八の宮の娘、大君と中君を見初めた『橋姫』の場面を再現している秋の部屋など見所がいっぱいです。

宇治橋から平等院の表参道へ戻りお茶のお土産を買い、宇治茶金時ソフトクリームを食べる。
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宇治茶金時ソフトクリーム

基本的に甘いものは苦手だが、宇治茶と粒あんが上品でとても美味しかった。

 

翌日は近江石山寺からスタート。

To Be Continued…


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源氏物語千年紀・宇治十帖 [京都]

今年は紫式部が書いた『源氏物語』が登場して1,000年になるのでいろいろな所で記念イベントが盛りだくさん用意されています。

 今回は『源氏物語』五十四帖の最後の十帖、宇治を舞台とした宇治十帖を訪ねてきた。

まずは西国十番札所の『三室戸寺』へ行く。

駐車場のすぐ上に受付があり入山料500円を払って入る。

受付を抜け参道を上がっていくと朱塗りの山門がありその右斜面には1万本のあじさいが咲いている。

山門を抜けそのまま上がっていくと長い石段があり《ようおまいり》という石板が参拝客を迎えてくれる。
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階段を上りきると目の前が本堂だ。

本堂前には大きな蓮の鉢が所狭しと並んでいる。
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まだ花が咲いていないが咲くと絶好の撮影ポイントになりそうだ。

本堂の右手に鐘楼がありその横手に源氏物語・宇治十帖のヒロイン、浮舟の古跡がある。
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石段を降りて左へ行くと池泉庭園がありその先に紫陽花庭園が広がっている。
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五分咲きのあじさいは杉木立の中、緑色の葉と青やピンクがベストマッチして美しかった。

次は平等院へ移動。

南口から拝観料600円を払って入場する。

養林庵書院、浄土院の前まで行き、先に鳳翔館へ入る。

展示されている国宝の「梵鐘」は神護寺、三井寺と共に日本三銘鐘の一つで、形の美しさで有名。
現在鐘楼に吊り下げられている梵鐘は寸分違わず作られたレプリカだが、音色は多少違うらしい。

鳳凰堂の屋根の上に乗っていた国宝の『鳳凰』も一体づつガラスケースに入れられて向かい合わせに展示している。
現在鳳凰堂(阿弥陀堂)の上にある鳳凰一対はレプリカだそうだ。

その鳳凰堂の内部には平安時代の仏師・定朝の本尊阿弥陀如来坐像が安置されておりその壁には『雲中供養菩薩像』が26体あります。
全部で52体あるが、半分の26体は鳳翔館の『雲中の間』に展示している。
それぞれの菩薩像は手に楽器のようなものを持ち、雲に乗って阿弥陀如来の周りを舞っているいるデザインだ。
52体中51体が国宝になっている。
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鳳翔館を出て鐘楼の先の階段を下りると阿字池を挟んで鳳凰堂の向い側に出る。
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そこからは鳳凰堂中堂正面の格子状の壁の上部に丸窓があいており阿弥陀様のご尊顔を拝むことが出来る。
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藤棚、観音堂を過ぎると扇の芝がある。
治承4年(1180年)に源三位頼政が平家打倒を掲げて宇治で決戦に及び、平等院で辞世の和歌を残し。扇を敷いて自刃した場所とされている
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表門から出て参道を少し歩き橘橋を渡り橘島へ行く。

少し戻り朝霧橋を渡り向こう岸に着く。

To Be Continued…

宇治市 三室戸寺


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陳建一の担々麺 [香川]

高松拉麺築港(たかまつラーメンポートと呼ぶ)へ行ってきた。

うどん王国さぬきに4年前に出来た全国区の有名どころのラーメン店を集めたラーメンスポットです。
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現在出店している店舗は「らーめん山頭火」、「京都たかばし新福菜館」、「むらさき食堂」、「虎屋」、「陳建一の担々麺」の五店舗です。
いずれもテレビや雑誌などでもよく取り上げられる人気行列店ばかりです。
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その中で最初からの営業を続けているのは1番人気の「らーめん山頭火」です。
個人的にもここの塩ラーメンは上品な味で大好きです。


山頭火へ行くつもりで来たのですが、担々麺の暖簾の前には等身大の陳建一氏のポスターが出迎えてくれているので思わずそこへ入ってしまった。
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オーダー時にお店のお兄ちゃんに聞いたところ、担々麺はひき肉などが底に沈むので、ご飯と担々麺がセットで出てくるのでご飯を雑炊のようにスープの中に入れて食べもいいし別々に食べてもいいという話だ。
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というわけで担々麺(700円)を注文した。

担々麺とお茶碗にご飯を盛ってセットで出てきた。
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ご飯はお代わりOKとのこと。

四川料理特有の赤い色のスープであるが辛いだけでなくコクがあり深みのある味になっている。
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麺を食べ終わったのでスープに白いご飯を入れてレンゲで掬って食べる。

麺も美味しいが、ご飯ともよくマッチしており雑炊風もnice!だ。

1杯で2度美味しいとはまさにこの事である!?

さすが陳建一氏。また食べたくなる担々麺でした。

高松拉麺築港(たかまつラーメンポート)


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安芸市・野良時計 [高知]

仕事で高知県安芸市に行くことになったので時間を作って雑誌で特集されたりしている野良時計を見に行った。
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土佐くろしお鉄道の安芸駅から北へ5分ほど走ると田園風景の中にその野良時計があった。
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この場所で120年以上もの間、時を刻み続けた「櫓時計」、通称「野良時計」は土地の旧家で地主であった畠中源馬氏が、自ら時計を分解して研究し、時計の仕組みを独学で学び、そして自作の大時計をたった一人で作り上げたと言われおり今でも安芸の町の人々に親しまれているそうだ。

想像していた野良時計のイメージよりももっとおしゃれな感じで120年以上もたっているとは思えないような時計です。
若い女の子に人気で週末になると観光客がいっぱい来るそうだ。

安芸市は高知県の東部にあり太平洋に面した町でプロ野球の阪神タイガースのキャンプ地として有名です。

安芸市には安芸出身の大正から昭和の初期に駆けて活躍した作曲家、弘田龍太郎がいまして「春よこい」や「鯉のぼり」など数多くの童謡を作曲しています。

「春よこい」や「鯉のぼり」は知らない日本人はいない位有名ですよね。

野良時計の近くには武家屋敷が軒を連ねる落ち着い雰囲気の町並みもありますので機会があれば是非お出かけください。


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世界麺フェスタ2008 in かがわ [香川]

5月5日は雨だったので3度目の『世界麺フェスタ2008 in さぬき』は5月6日の高松サンポート地区最終日に行ってきた。
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サンポート地区の2万トン級バースには5日、6日と航海訓練所練習船「青雲丸」が入港しており時間限定で船内見学が出来る。
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航海訓練所練習船「青雲丸」

めったに見ることが出来ない練習船の内部を見学してきた。

乗船すると各ポイントに実習生が案内に立ち、こんにちわと挨拶してくれる。

東南アジアからの外国人実習生も多く日本語がたどたどしい。
制服も金ボタンから作業服まで色々あり女性も見かけた。
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練習生用操舵室

船内の表示板の表記は日本語と英文と併記されている。
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操舵室から船首側を撮影

デッキの近くにスポーツドームがあり雨の日でもスポーツできるようになっている。
そこでは救難ボートの展示を行っていた。
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スポーツドーム内で救命ボートを展示

後部デッキは海水に強いチーク材の木甲板仕様になっており、毎朝実習生全員で椰子の実で甲板掃除をしているそうで、見学のイベントで甲板掃除体験を行っていた。
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木甲板で『甲板掃除体験』

甲板に水を撒いて、椰子の実を半分に切ったもので歌を歌いながら木目に沿って擦るとヤシ油が出てきれいになると若い甲板員練習生が教えてくれた。
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椰子の実

体験参加の子供たちは結構楽しそうに椰子の実で擦っている。
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甲板掃除体験中の子供たち

実習生はさすがに慣れているようで、擦ると泡が立ってくる。
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歌いながらの練習生による甲板掃除パフォーマンス

船を下りて麺フェスタ会場に移動する。

デックスガレリアステージではトヨタ自動車が開発した一人乗りのパーソナルモビリティの可能性を追求したコンセプトカー「i-REAL」のデモンストレーションが行われた。
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トヨタ・コンセプトカー『i-REAL』

「i-REAL」は前2輪、後1輪の3輪タイプで2モードに変化する。

歩行者エリアモードでは前輪と後輪のホイルベースが短くなり椅子に座った感じで操作して歩行者と同じ視線の高さになる為コミュニケーションがスムーズにとれる。
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歩行者エリアモード時の「i-REAL」

車両走行エリアモードでは後輪が後方に移動しホイルベースが長くなり車高が低くなってスピードを上げても安定して走れるようなスタイルになる。
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車両走行エリアモード時の「i-REAL」・・後輪が後ろへ下がっている

操作は左右に操作レバーがありそれを倒すことによって行っているようだ。

左側にナビゲーションモニターも備わっておりナビゲーションや背中のイルミネーションに文字を表示させたり出来るらしい。

市販車として実用化できれば楽しい車になりそうだ。

最終日ということで同じデックスガレリアステージで麺点師による龍髭麺のパフォーマンスがあった。

今回はショーということで、麺生地に緑色の着色を行ったものを使用して細く伸ばしていく。

麺生地を両手で持ち上下に振って伸ばし手を持ち替えて1本が2本、2本が4本、4本が8本、8本が16本・・・・・・という具合に伸ばしていき最後は助手が片方を持って麺点師がステージの端まで走ると細い糸状の麺がすだれの様になり見事なパフォーマンスだった。
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陝西省の麺点師による龍髭麺のスーパーパフォーマンス

最後になりましたが、中国・四川省での大地震で、震源地の四川省に隣接して今回来日されている麺点師の方々の出身地・陝西省で多くの犠牲者が出ていますので、心よりお見舞い申し上げます。

 


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シルクロードは麺ロードⅡ [香川]

2日目の5月4日は愛媛県の西条祭りのだんじりが来るので楽しみにしていた。

朝早くから組上げたと思われる太鼓台が5台並んでいた。
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11時から練り歩きが始まる。
愛媛県西条市はその昔、伊勢から城主が来られてからお祭りには正調伊勢音頭を歌う様になったとか。
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太鼓台も上部が屋根型をしており夜には提灯がたくさんぶら下がり美しい姿を見ることができる。

今回の麺フェスタには中華人民共和国陝西省西安市の料理学校の先生と生徒の麺点師が来日しており、刀削麺と龍髭麺と岐山麺の3種類の麺を提供していた。

その中で1番人気は細長い板に麺生地を貼り付けバイオリンのように構えてナイフで削り飛ばして鍋に放り込む刀削麺(とうさくめん)だ。
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大きな鍋1つで湯がいている為1度に10人分程しか出来ず長蛇の列で最後尾は2時間待ちになったほどだ。

かまぼこ形の生地を削るため当然麺は真ん中が厚く両端が薄くなっておりそれが絶妙な食感となっている。
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中国の辛目の味噌がベースでミンチ入りのたれがかかっており辛口で美味しい。

岐山麺(きざんめん)も人気の麺で長蛇の列になっている。
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岐山麺はさぬきうどんの様に麺棒を使って生地を伸ばすのですが2本の棒を使って手が透けるくらい薄く延ばしそれを折りたたんで包丁で太目のそうめんの様な太さに仕上げます。

さぬきうどんは、腰を出すために足で踏んで生地を練りますが、岐山麺はすべて手の力だけで行いますのでかなりの重労働のようです。
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だしは唐辛子色したすこし辛目のスープでにんじんや肉が入っており麺は細い。

麺点師の打つ麺の最後は龍髭麺だ。

龍髭麺(りゅうひめん)は両手で生地をぶら下げて伸ばしながら1本が2本、2本が4本、4本が8本という具合にどんどんと伸ばして行き最終的には龍の髭くらい細い麺に仕上げる麺だ。
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残念ながら食べることが出来なかった。

もうひとつ中華人民共和国の新彊ウイグル自治区から「ラグマン」の麺がやってきている。
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この「ラグマン」は手延べうどんの様に丸い断面をしておりかなり腰が強く歯ごたえがある。
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野菜たっぷりのトマトベースのぶっ掛けうどんで、しこしこと腰があり美味しかった。

次の麺は日清食品のチキンラーメン。

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チキンラーメン号が来ており時間を区切って無料試食会を開いていたので列に並んだら割り箸を配っており、割り箸で数をカウントしているようだ。
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ミニチキンラーメンの卵ふんわり半熟風にお湯を入れたものをいただいて食べた。
普段は食べることが無いがうたい文句通り卵が半熟風でなかなか美味しかった。

すぐ隣ではチキンラーメンのブースが出来ており、手作りデモンストレーションを行っていた。
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子供たちをモデルにして、チキンラーメンを実際に作ってみようというブースだ。

予め作っていた麺生地を取り出して手動製麺機にかけて子供たちにハンドルを回してもらい何度も通して練っていく。

練りが済むと今度は何度もダイヤル調整をして少しずつ薄く延ばしていく。

規定の薄さまで延びると今度は櫛状のカッターをセットして麺状に切って行き出てきた麺をはさみで15センチ位に切り分けると基本の麺ができる。
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それをボウルに入れてチキンスープを掛け良く解すとチキンラーメンの生麺が完成する。

それを卵ポケット付の金属の型に入れ油で泡が治まるまで揚げるとチキンラーメンの出来上がりである。

ベビースターラーメンの様に細かく割って試食させて貰ったがまったくチキンラーメンそのものだった。

油で揚げることによって内部の水分を飛ばし保存性を高めて水分が外に出て行くときにあいた穴が今度はお湯を入れた時に麺が戻るのを助けるために約3分で食べれるということだそうだ。

ちなみにノンフライ麺は油で水分を飛ばすのではなく熱風で時間をかけて乾燥させるためお湯を入れてから食べるまでに約5分程時間がかかるとのこと。

なかなか興味の湧く面白いデモンストレーションだった。

屋内のデックスガレリヤステージでは韓国の大学生の伝統芸術ダンスチームが華麗な演技を見せてくれた。
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 To Be Continued…


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シルクロードは麺ロード [香川]

世界麺フェスタ2008 in さぬきが5月3日から5月6日まで高松サンポートエリアで開催されたので雨が降った5日以外は4日間イベントに参加してきた。

『シルクロードは麺ロード』をサブタイトルに世界・日本の「有名麺」の食べ歩き。もちろん「さぬきうどん」もということで、シルクロード「世界の麺」はイタリア、トルコ、中華人民共和国、韓国から6種類の麺が出展されていた。

日本の「有名麺」は札幌ラーメン、稲庭うどん、水沢うどん、氷見うどん、伊勢うどん、かも川うどん、福岡とんこつラーメン、大分名物だんご汁、長崎皿うどん、徳島ラーメン、半田そうめん、五色そーめん、鍋焼きラーメンなど13種類が出展していた。

その他、さぬき創作うどんとして中華うどんやさぬきもちもちパスタ、お茶漬けうどんなどのブースもあった。

初日の5月3日、開会式に間に合う。

ちょうど真鍋香川県知事が挨拶の最中だった。
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真鍋香川県知事の挨拶


その後子供たちのダンスパフォーマンスがあり白い沢山の風船が空に広がった。
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子供ダンサーのストリートパフォーマンス

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オープニングセレモニーの風船

まずは手始めに伊勢うどんを食べた。

伊勢うどんは、しょうゆたれが掛かっていて上に青のりが振りかけられている。
麺は太く、もちもち感があり腰はないが弾力があって独特の食感がおもしろいと感じた。

次はトルコのクイマルマカルナというミンチ入りトルコ風マカロニを食べた。
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トルコ料理のシェフとミンチ入りトルコ風マカロニ

ねじったマカロニを湯がいてケチャップで和えているが弾力があって美味しい。

次は創作うどんの中華うどんを食べる。
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中華うどん

スープは中華でうどんはさぬきうどん。
具はワンタンのようなものが入っており確かに中華風うどんになっている。
それなりに美味しい。

大型テントステージでは徳島県から阿波踊りのスペシャリスト「眉山連」が阿波踊りを披露していた。
さだまさしの小説を映画化した『眉山』(主演の松嶋菜々子、大沢たかお)に出演した踊り手が大勢踊っていた。
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阿波踊りの女踊り

PM1:30分からサンポート高松大ホールで ~「麦」と「麺」の壮大なロマンを語る~ をテーマにシンポジウムがあり司会をアナウンサーの松平定知氏が行いパネリストとして『アジア麺ロード』をテーマに石毛直道氏(国立民族学博物館名誉教授)、『エジプト文明と麦』をテーマに吉村作治氏(サイバー大学学長・エジプト考古学)、『麦の道』をテーマに佐藤洋一郎氏(総合地球環境学研究所教授・DNA考古学)、『始皇帝は麦/麺を食べたか』をテーマに鶴間和幸氏(学習院大学教授・中国古代史)がそれぞれ基調講演を行った。

その後NHKのスタッフが録画のセッティングを行い、松平氏の司会で全員でパネルディスカッションが行われ大麦やパン小麦、マカロニ小麦などのルーツやエジプトではパンもマカロニ小麦を使う話とかファラオ、楼蘭の美女のミイラの話、古代ビールの話、秦の始皇帝は麺を食べたか?など等面白い話が続出で3時間半ほど大変楽しい時間を過せた。
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左から松平氏、石毛教授、吉村学長、佐藤教授、鶴間教授

この模様は【NHK-BS2・全国放送】BSフォーラム★5月31日(土)16:00~16:54
「シルクロードは麺ロードだった!?」~香川県・サンポート高松ホールで録画~ で放送されます。

 To Be Continued…

 


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